2012/10/17

投稿「ヘルパーの仕事」


介護する人間はすべて「いい人」でなければならないのだろうか。仮に100%いい人になったとしよう(そんなことはありえないが)。だとしたら、さまざまな生活歴の老人をお世話できるわけがない。
 起きたくない、ボール投げなんかしたくない、かまわないでほしい、あの職員が嫌いだ・・・。
 こんな老人を許せなくなってしまうだろう。考えてみると、我々も私生活で同じことをしているはずなのだ。(「老人介護のあそび学」中田光彦・リブリオ出版より)



◆投稿「ケア現場のコミュニケーションを考える会(読書会)」


本間先生を囲んでの読書会に参加しました!

読書会なるものに参加すること自体が初体験!
順番に読み方をするのかしら…と緊張していましたが、いろいろな方の感じ方を伺えて  すべてが新しく充実した時間でした。
ひとりでは読みがたい本もみんなで感想をいいながらだと楽しかったです!
また、参加したいと思いました。(三毛猫)

→どうも! まずは第1回の読書会&交流会を無事、開催できありがとうございました。

読書会というとみなさん堅苦しいイメージを持つんですが、実は全然、違うんですよね。本はあくまで話のネタであってメインは「おしゃべり」。
 しかも、みな介護という共通の土台があるから話も共感できたりするわけです。
 次回は以下の通り。もちろん、一人でも大丈夫。(本間)

日時:11/7(水)

時間:19:00-21:00
場所:中野区商工会館3階和室
費用:300円(会議室代)


◆投稿「ヘルパーの仕事」


「ヘルパーを交代してほしい」と話があり、ご本人から話を聞くと、ヘルパーが草履(ぞうり)を取った。花柄のタオルを盗まれたと思っている。
そこに行っているヘルパーは、サービス提供責任者(以下「責任者」)「責任者を疑うことはできないが、(責任者に)聞いてみます」と本人に話す。

後日、責任者に聞くと「盗んでいない」と言っている。また、利用者さんの所に行き説明する。利用者さんも様子をみてくれることになる。


それから、2ヶ月たった頃。「洗濯してもらったら、全部、ピンク色になった。白いタオルも、白い靴下も全部ピンクに染まった」と怒っている。


現物を見せてもらったら、確かにピンクになっている。その利用者さんは、何に怒っているかというと、洗濯物に何かピンクの染める物を入れたのではないか? ヘルパーの色物の洗濯物を一緒に洗ったのではないか?とおっしゃっている。私のお願いした洗濯物にピンク色に染まったものなど入っていないとおっしゃっている。


ちょっと、私もそれは考えにくく、原因の追求をさせてほしいと説明する。利用者さんにしてみたら、本気で思っているのでその不安は解決させてあげたいと思う。


上記の件を娘さんに話をする。娘さんも「草履を盗んだら、持っていくときに分からないのもおかしい。ヘルパーが取るなんて考えられない」とおっしゃってくれる。


私も「この頃、顔つきも厳しくなっていて、被害妄想的になっているのではないか」と話をさせていただく。


あまりにヘルパーとの信頼関係がなくなってしまえば、事業所を変更しても良い、と伝えると娘さんは「どこに変えても同じだから、ここまで把握しているのなら、やってほしい」といってくれている。


様子をみていくこととなる。


ヘルパーにとって、疑われることはとても辛いことではあるが、私達の仕事はこういう仕事だと認識する必要がある。私もこの対応でよかったのか?今後どう関わっていくべきなのか。


対応の仕方を考えてしまう。多分、正解はないのかも知れません。真摯に捉えていきたいと思います。(ヘルパーステーション和翔苑所長・小谷庸夫)


→私自身、お金を盗ったと疑われたこともあれば、本当にヘルパーさんが盗ってしまっていた現場に遭遇したこともあります。


本当に利用者や事業者自身のことを思うなら、そうした現実に対する自浄作用や問題意識が現場から出てきて当然なのに、なかなか業界的には出てきません。


これから少しずつ、ご一緒にできるところから手を付けていきましょう!(本間)


※次回、ロングインタビューはこちら小谷さん。とても刺激的なお話を聞かせていただけ、只今、編集の真っ最中。乞うご期待。


◆ニュース

厚労省が介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する意見を公募しています。
http://goo.gl/4QYbY

*テーマ
・介護保険法における「自立支援」とそれに向けたケアマネジメントのあり方について
・介護支援専門員の支援のための地域ケア会議の役割強化について
・地域包括支援センターにおける介護予防支援業務(要支援者の介護予防サービス計画作成業務)について
・主任介護支援専門員の役割について
・居宅介護支援事業所の指定を市町村とすることについて
・ケアマネジメントにおける医療との連携について
・介護支援専門員の専門性(知識・技能)の向上について(実務研修受講試験、研修カリキュラム等)
・介護保険施設における介護支援専門員のあり方について

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