誤嚥性 肺炎(ごえんせい はいえん)ってなに?

若い人の場合は、少しお茶が肺の方へ入りそうになっても、直ぐにゴホっと咳が出てきます。食べ物は誰かにいわれなくとも、きちんとゴクリと飲み込めます。

それが、介護が必要となり自分で食べることも難しくなってこられたりすると、その「ちゃんと飲み込んだり、飲み間違いを咳で押し出す」反射ができなくなってくるそうです。味噌汁などが肺の方へ入っても咳が出なかったり、きちんと食道の方へ飲み込めくなるそうです。すると、どうなるでしょうか? 当然、気道や肺の方へそういったものが行くということになります。

 更に、そのように自分でお食事を取るのが難しい方の場合、普段から食べ物を噛んで唾液を沢山、分泌したり食後の歯磨きなどをきちんとできなくなります。その結果、口の中にかなり細菌が繁殖します。
 すると、口の中の細菌まじりの唾液などが誤って肺の方へ行き、肺炎となってしまう。おおざっぱには、そういう事情で重い介護の必要な方の場合、この誤嚥性肺炎がとても多くなります。
 症状としては、普通の肺炎と変わりませんが、高齢者の場合は特に目立った症状が出ない場合もあります。

 これはある意味、老化に伴う身体機能の低下によるものですから、完璧に防ぐことは難しいと思います。ただ、介護施設などで、少しでもそれを防ぐために、さまざまな介護技術を取り入れています。以下をご参照ください。

1)飲み込間違いをしないように、しっかりと目覚めた状態、意識のはっきりした状態で食事、水分などを摂る
2)飲み込みなどがスムーズに行くための唾がよく出たり、きちんと飲みこめるように食べる前に口のマッサージや体操をする
3)イスなどに座って、きちんと上半身を起こした姿勢で食べる
4)むせ込みやすい水分などにはトロミをつける
5)食後は口の中に食べカスなどがないよううがいなどをする
6)食後、1、2時間は上半身を起しておく

などが代表的なものです。もちろん、これらをご家族が毎日、行うことは大変だと思います。誰も「老い」には勝てませんから、それをシャットダウンすることは不可能です。ただ、ある日、突然、何の脈絡もなく医師から「誤嚥性肺炎です」と言われるかもしれません。そのことは頭の隅に置いておいてください。

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