聞いてください、看護婦さん


聞いてください、看護婦さん
ルース・ジョンストン

ひもじくても、わたしは、自分で食事ができません。
あなたは、手の届かぬ床頭台の上に、
わたしのお盆を置いたまま、去りました。
その上、看護のカンファレンスで、わたしの栄養不足を、議論したのです。

のどがカラカラで、困っていました。
でも、あなたは忘れていました。
付き添いさんに頼んで、水差しをみたしておくことを。
あとで、あなたは記録につけました。
わたしが流動物を拒んでいます、と。 

わたしは、さびしくて、こわいのです。
でも、あなたは、わたしをひとりぼっちにして、去りました。
わたしが、とても協力的で、まったくなにも尋ねないものだから。 

わたしは、お金に困っていました。
あなたの心のなかで、わたしは、厄介ものになりました。 

わたしは、1件の看護的問題だったのです。
あなたが議論したのは、わたしの病気の理論的根拠です。
そして、わたしをみようとさえなさらずに。

わたしは死にそうだと思われていました。
わたしの耳が聞こえないと思って、あなたはしゃべりました。
今晩のデートの前に美容院を予約したので、
勤務のあいだに、死んでほしくはない、と。

あなたは、教育があり、りっぱに話し
純白のぴんとした白衣をまとって、ほんとにきちんとしています。
わたしが話すと、聞いてくださるようですが、耳を傾けてはいないのです。 

助けてください。
わたしにおきていることを、心配してください。
わたしは、疲れきって、さびしくて、ほんとうにこわいのです。

話しかけてください。
手をさしのべて、わたしの手をとってください。
わたしにおきていることを、あなたにも、大事な問題にしてください。

どうか、聞いてください。看護婦さん。

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