「非力」力

都市生活者の御多分に漏れずあまり地域交流などをしていない。
消防団に少々、顔を出している程度だ。
一方で我が家には小さい子供がいる。
私はさほど地域の人とフレンドリーな付き合いをするのも面倒だなと思っているのだが、その子がふとした拍子にご近所のおじさんやおばさん達にあいさつしている。
子供は単に大人にかまってほしくてふざけているだけだ。

面倒だなと思いつつも、私は仕方なくご近所の方に挨拶する。今まであいさつさえしなかった自分に気づく。子供は自分勝手に地域のいろんな人の所へ行き、迷惑をかけたり、面倒をかけたりして遊びまわっている。いい気なものだ。その都度、こちらは愛想笑いのひとつも浮かべ挨拶しなければならない。挨拶ばかりしている自分がいる。子供がいなければ、きっと、そんなことはしないだろうに。

そして、気づいた。子供が地域の人間関係をつなぐ役割をしてくれているのか、と。非力であることのもっている力。「非力」力。そんな言葉がぼんやりと浮かんだ。(本間)

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