2013/03/13

ローンがあるとか、疲れたとか貴女の個人的な都合で税金を使えないのよ?


脳疾患後遺症の50代の夫。何一つ自力で動くことも出来ない重度障害と医療的ケア(気管カニューレなど)があり、介護以外に時間を取るには自費で人を雇うしかない。デイもショートも医療的ケアのある夫を受け入れてくれるところが無いから。

でも、働かないで夫の年金を頼る訳には行かない。そもそも足りない。自分の人生を生きるのが、人として生きる事だと、元気なころの夫が教えてくれた。

ケアマネさんに「働きたいのでケアプランを変えて下さい」とお願いしたところ、こう言われた。

「施設に入れたら?というと嫌だと言う。じゃあ、日中の療養介護を使って、その間、働いたら?それも嫌なの?あのね、介護保険は相互扶助制度なのよ?ローンがあるとか、疲れたとか貴女の個人的な都合で税金を使えないのよ?病院から連れて帰って自宅で看るって決めたのは貴方でしょ? 最後まで面倒を看なさい」と。この場合、皆様は如何の様に思われますか?(考えますか?)短足慎之介

以下、回答集



『あなたの個人的な事で税金を使えない』と言うケアマネは いったい何のために誰のために税金を使っているつもりなのでしょうか?正しい事をしているつもりなのでしょうか?・かかし
短足慎之介さんの投稿の話、それってホントですか?家族の個人的な都合でケアプランって変えられない?そりゃ介護保険は本人の自立支援のため、ではあるけど、それだけじゃないでしょ。本人の代弁者としての家族の存在は無視するんかい。それじゃ、この利用者さんと家族はどうなるの?このケアマネジャーさんの言っていることがよく理解できない私は、もしかして頭が悪いのかな。ケアマネジャーってソーシャルワークの専門職じゃなかった?どうして解決方法を一緒に探さないの?頭の固いケアマネジャーなんていらない!!…って熱くなってしまいました。miu
この担当ケアマネさんの気持ちもわかる。退院時、妻に介護する覚悟がなかったと、思ってしまっていると、思う。が、ケアマネとして、介護者の意向の変化を組み入れる。どうしたら、働くことができるか、考え、サービスの選択、説明が必要と、他人のことだから冷静に見ているけど・00250
色々大変なことを承知の上で、わたしだったら、本人の意思を尊重できるように、どのような方法があるのか何度も何度もじっくりと、ケアプランをいっしょに考えていきます。介護保険は100%出来るわけではありません。突き放すことは簡単です。ただ、出来ないことばかりではないはずです。介護保険で足らずのところは何らかを方法で支援していく道を探ります。待子あかね
ケアマネの仕事をしていると、普通に2000近い法令やQAを把握、確認した上で、さらに行政が重箱の隅をつつくように書類のチェックなどをするものですから、そうした無駄な事に時間を費やさねばなりません。さらに障害関係や難病関係などの介護保険制度以外のものが混じってくると複雑さは倍加。それらを行政機関も好意的に教えてくれたり情報提供をしてくれない現状が多々あります。

ですから、複数の制度をまたがり利用されている利用者さんのケアマネジメントは困難を極め、時に一般市民の方の方が(自分のご家族のことだけを把握しておればいいので)知識量がある場合があります。医師は外科、内科、整形などと専門分化がなされていますが、ケアマネジメントはそれらがなされておらず、すべてを対象とするようになっています。しかし、現実には処理不可能な情報量であり、業務内容です。ゆえに、一般市民の方からみた場合に「こんなことも知らないのか」というような失望感や不信感を生じさせる一因となることがあります。その不信感はケアマネジャーへの態度として現れ、それを感じたケアマネジャーも防御的になり「利用者・家族と手を組みにくい」と感じるようになります。すると双方の協同性はますます実現が難しくなり関係は悪化の一途です。

 問題の根本は利用者本位だとかいいながら複雑すぎ、融通の利かない縦割りの制度にあります。

事業者も不平を言う利用者を「クレーマー」と言っていても何の解決にもなりません。利用者、事業者の双方が制度の使いづらさ、問題点などを挙げてゆかなかればならないと考えます。

 事業者は自分の生活に差支えがなければ、あえて声を出し矢面に立つことはリスキーなことでもあるからやりたくないかもしれません。

それは教育界などにはびこっている「イジメ無視」現象などと同じではないかと思います。うすうすイジメがあるのではないかと勘ぐりながらも自らの保身のために、自分の手を汚したくない。子供や親という現場よりも職場や業界という中での自分の立場を考え、保守的に立ち回ってしまう。

それは結果的に、社会からの自分たちへの不信感を生み出し、自らの仕事をやりずらく、面白味のないものにしてゆくのではないかと考えます。(本間)

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