部屋の中は雑談としている。
南側の縁台に置いてあるバケツの中を見ると沢山の水草が入っていた。
その中にメダカが入っていて、名前は「みゆきちゃん」と言う。
北側の水槽にも多くのメダカを飼っていると説明されるが眼の悪い私は最初は小さく見えなかった。
温かくなった春の日、私の眼でも見える位の大きさになり「あっ、大きくなった!」と大声でいうと近所のおじいさんが「メダカは大きくなると金魚になるんだよ」と教えてくれた。
私は「凄い。金魚だ! 楽しみ!」と本気で思っていた。(笑)
でも、メダカが赤く色づいた時は、本当に金魚になると思っていたから不思議である。
彼は、元大工と言う事もあり、談話室のポットの置き台を作ったり、集会所に朝顔の網を張ったりもした。
私は談話室で「ここの仮設でメダカを飼ってる人がいるのよ」と言うと、その後、優しい彼の周りはいつも美人?の女性で一杯になった。
私は彼の事を「メダカちゃん」と呼ぶ様になった。
時々、メダカがドジョウやナマズになったりもする。
何度も声掛けをするとメダカちゃんも私を「ヨメサマ」と呼ぶ様になった。
メダカちゃんは仮設内で何度も餅を突き食べていた。
今日は「ヨメサマ」こと私・レイは餅つきのお手伝いです。
「ヨメサマ 丸めっか?」と、つきたての餅を手渡され、不器用に丸めると、中のあんこがはみ出して来たり、シワになってしまった。
「その内、ヨメサマも何回か、やってっと だんだん上手になってくっから」と優しく声掛けられる。
その日の昼食は失敗作だったがつきたてだったので、その美味しい事!
ほっぺが落ちそうでした。
メダカちゃんは「俺は、毎日でも餅好きだから食べられる」と話す。
添付写真の中の形が悪いのは、私が作った失敗作です。
メダカちゃんは時々、近所に餅を振る舞った様だった。
昨日もエプロンを掛け 餅つきをしていた。
その姿が似合っていて「奥さんいらないね」と言ったら苦笑い。
私がプレゼントした手作りのチューリップを真似して「50本を作り 彼女の家に置いて来た」と言っていた。(メダカちゃん凄い!)
この頃は、屋根の修理依頼があり現金収入を得ていた。
この頃、赤面している事を見かける事が減って来た。
部屋も自分で掃除している姿を見かけたが相変わらず雑然としている(残念!もう少し頑張れ)
先日メダカちゃんから包丁を研いでもらい、とても切れる様になったと美人女性達から聞いた。
今日もメダカちゃんは朝から美人女性達に囲まれていて、ヨメサマが声掛けする隙間が無く、今日も出番が無い様です。
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