南相馬はいいよね!

こんにちはレイです。



私は朝目覚まし時計代わりの電車が通過する音で起きる。

他にも家の前の道路の車の往来が激しくなる音、工場の音など耳から入って来る生活音で私は時間が分かる。

この生活音が全く消えた場合はどうであろうか?



震災後、多くの市民が避難した所に私達家族は、2週間で戻って来てしまった。

ここは田舎なので都会程 騒音などはないが増して静かであった。

何も音がなくなった恐怖と言うのは言葉では言い表せない程の恐怖が覆い被さって来る。

健常者の私でさえ恐怖があったが、眼の全く見えない全盲の人はどうだったのだろうか?

この生活音の他に店の前を通ると美味しいパンの焼けた匂いがするなど匂いで場所が分かる。



彼らは五感を働かせて行動していると言う。

全く異次元の世界に行った気持ちになっただろうか?



談話室から見えるTさん宅。

スロープ設置されてから1日5回 1回に15回運動するのが日課である。

「力、いっち 頑張ってんだ、うごがんにぐ なっと困っから」(力入れて頑張っている。動けなくなると困るから)と寒くても運動している姿を見かける。

昭和ひとケタ生まれ、全盲のTさんの奥さんにお話しを伺う事が出来た。



最初、市内の体育館に避難したが何度もトイレに通った。

精神的に不安定だったんだろうと話す。

次に郡山に住んでいる娘夫婦の社宅。

そこは私達がいるのが分かると困るから公園に行っていた時もある。(非常時でも駄目だったのでか?とは涙が出そうになり聞けなかった。)

それから数ヶ月後、おじいさんは福島市の施設に入り 私は郡山と福島を往復する様になった。慣れないから大変だったと話す。

施設内でのケースカンファレンスにおじいさんは「オレはここでは死にだくね、南相馬でないと嫌だ」と言ったから ここ(仮設)に来たと話す。

私はまた定番のセリフ、「南相馬はいいよね! みんなで力合わせて生きて行きましょうね」



今お二人は穏やかに過ごされております。


避難所のトイレが汚れていたのは、眼の悪い人が使ったから 汚れていると言われ 心を痛めていたと言うお話しを 別の方から伺いました。

私達も不安定な精神でしたが、この方達の事を私は忘れていました。


自分の事ばかり言っていては前に進めない事のひとつと思いました。

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