ケアマネさんへおすすめの本


現在の医療連携のニーズは利用者サイドから「連携してくれ」と出てきたニーズではなく、厚労省が社会的入院費用削減のために出してきた「官製」のニーズです。

ですから当事者不在の医療連携になる傾向が非常に強く、私自身は積極的にその厚労省の訴えに加担するのはいかがなものかと考えています。

下手をすると受け皿難民を作るだけだからです。

官製ニーズであるがゆえに、制度上のひずみをいじらないことには、そもそもスムーズに解消できるニーズではありません。

そして、その前提として国民・市民への啓もうや啓発も欠かせません。社会保障費を本気でなんとかしないとダメだということを主権者である国民にきちんと理解してもらわなければなりません。(政治やメディアは国民から嫌われたくないため、無作為を決め込みますが)

しかし、それをやりたくないから、国は報酬や加算で事業者をコントロールしようとします。それに対し報酬や「加算ほしさ」から安請け合いすることは、目先の毒まんじゅうを追いかけるのと同じです。

なぜなら、困難な課題に対し「できないのはケアマネの力量が悪い」という理論形成の一因を作ってしまうからです。

そもそも、医療と福祉・介護は専門性が真逆であることが多く、その連携上、利用者本人の当事者による主体性が欠かせません。

中心性の欠如はチームケアに際して、最大のアキレス腱であり、チームケアに携わるケアマネジャーであれば最低限、理解しておく事項です。

そのもっとも大事な要素をすっ飛ばして、「国が医療連携が大事というから、積極的に取り組もう」という論理ほど専門性のないものはありません。ますます、ケアマネジャーの専門性は軽視され、地位も待遇も悪くなるはずです。


その点、医療団体はさすが一日の長といいましょうか、安易に目先の人参=加算を追いかけることはしません。
しかし、介護事業者の場合、まんまとそれを追いかけ、結果的に自分たちの立場を悪くしてしまっていることが多々、あります。

くり返しますが「医療連携」という官製ニーズを無批判に受け入れることは、結果的に、自らの専門性や地位、職能を軽んじる結果となります。

しかし、現実にはそうしたニーズや様々な事情があり、医療連携に奔走されているケアマネさんも多いことでしょう。

そんな方に絶好のお勧め本を見つけました。

その本は「忙しいケアマネのこれだけ!医療攻略法」(飛田拓哉著・日総研)です。

これまでの医療連携本は医師が書いたものはケアマネの仕事を理解していないものであったり、逆にケアマネの書いた本は医療の知識が不十分なものでした。

ところが、この本は有料ホームの医師が書いているのですが、ケアマネの仕事などを理解した上で医療の組織的や風土的なところから書かれ、また、非常に具体的かつ詳細に書かれています。(自分のことは棚に上げて)本間がケアマネさん向けの本を勧めることは滅多にありませんが、これはお勧めです。

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