卒なくこなす介護職員と、すごく卒のある職員

何でも卒なくこなす介護職員と、すごく卒のある職員がいますね。業務面や世間的に見れば、何でもテキパキ、卒なくこなす方がいいんだけど、自立支援っていう意味じゃ、「逆」なことが多いですね。

だって、「卒のある職員」って、突っ込みどころがいろいろあるから、思わず老人も口を出してきますよね。「あんた、頼んでおいたアレ、できてないじゃない」「それは、こうやるのよ」「教えてあげるわよ」「違うわよ、貸してごらんなさい」って。

訪問介護なんかだと、それを利用してお年寄りに手も出しやすく支援するのがテクニックになってきたりもする。もっとも、今はヘルパーも「消費サービス」にされちゃって、わざと「卒のある支援」をしてるのに「ヘルパーを交代!」なんて言われかねない、やりにくい時代になりましたがね。

 でもって、こういう「卒のある支援」って、音楽療法なんかの場面でもありますね。なまじっか完成度の高いプロの歌や楽曲って、老人は参加しずらいから傍観者になるしかない。そうもなれずに寝ちゃったりする人も多い。

それよりは、むしろ音程が少し外れたり、歌詞があやふたな「卒のある介護職の歌」の方が老人って乗ってきますね。

一緒に歌ったり、知らない歌詞を教えてくれたり、その歌詞も間違ってたりするけど。そこに老人の主体性、自主性が現れ、自立支援につながる。

相手が子供だったら「こうしなさいよ」と上からの指示もありかもしれない。でも、老人という目上の方には「私、できないので教えてくださ~い」と下から目線で老人を乗せるのが、やはり正攻法の自立支援ですよね。(本間)

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