2014/09/24

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の苦悩


先日のセルフケアにて「俎上(そじょう)に上がるサ高住」として囲い込み等の問題浮上を指摘しました。
http://goo.gl/bIkDHt

※サービス付き高齢者向け住宅=安否確認・生活相談などのサービスを備えた住宅。基本的には、一般の在宅扱いなので、在宅のケアマネジャーがケアプランを組み、サービスをコーディネートする。

それについて、早速、関係者の方から投稿いただきました。


サ高住は、(介護サービスを自社による)かかえ込みとの評判とあります。

しかし、訪問もデイサービスも持っている事業所でも、外部のデイサービスに行きたいご希望がある方(で対応している)や、(外部サービスである)訪問リハビリの必要性がある方について、夜朝のナイトケアの帯や食事介助の帯を施設のサービスにして、30分以上提供しているケースがあります。そこを自社の訪問のプランにすればかなりなものになります。

しかし、これは利用者様のリハビリの機会や生きがいや楽しみごとを優先しての配慮です。

その他、服薬も全員チェックして、お薬の飲み込み確認まで見守ります。

食事量が減るとチェック表を作り、褥瘡の体位変換も水分のチェックもお願いします。

サ高住がサービス費をとっているといってもそれ以上のことはしていると思います。

確かに自社のデイサービスはご自宅にいられる人より多くなります。日中、見守る人がいないからです。基本独居の状態になるので、認知症状がある方は、デイサービスに行っていただきます。

単位数が足らずに、(デイの利用が出来ず)廊下を車いすで徘徊している方を見ていると悲しくなります。

サ高住は、悪のように思われるのは、辛いです。(W)



Wさん、真摯な投稿ありがとうございます。
(細かい点はとやかく言いませんが)文面から、できうる限りの努力はされていることが伝わってきました。
同じように、できうる限りの努力はしている。しかし、それにも限界があり世間からバッシングを受ける、ということは非常に多くあります。

お泊りデイもそうですし、ケアマネジャーもそう。最近では社会福祉法人がバッシング対象になっています。

それらの共通点は「玉石混合」だということです。良い所もあるし、劣悪な所もある。
しかし、国はそうした機関について、「良質とは何か」を定義してませんし、「(よっぽど悪質な事業所を排除する仕組みはあっても)良質な事業所を評価」する仕組みは作っていません。(冷酷なまでに知らんぷり)

結果、がんばっている所は、努力している程には評価されない、という事態を招いています。(=がんばっている所ほど、評価がされず空しくなる)

現場の一人ひとりがどれほど努力して、がんばっていても、作戦がダメならば、必ずスポーツは負けてしまいます。(主導者は「努力が足りない」と、己の責任を顧みず、現場に責任転嫁しようとします。先の戦争の頃から、根本的な作戦ミスを顧みず、現場を無駄死にさせることをしかねない行政機関ですから…過激すぎてスミマセン)

ですから、今後も残念ながらバッシングは続くことと思われます。
多くは制度政策の欠陥だと、ある程度は割り切るしかないでしょうね。(私の場合は制度がひど過ぎると吠え続けてます。そもそも、囲い込みがバッシング対象になっていることについては、特養だって特定施設だって、グループホームだって囲い込みなわけですし)

でも、現場にもやはり、少しは責任はありますよね? 変な制度政策のせいで割を食っている老人がいるのであれば、その「代弁を行使」(=アドボカシー)する責任が。

「単位数が足らずに、(デイの利用が出来ず)廊下を車いすで徘徊している方を見ていると悲しくなります。」と書かれていました。それこそ、老人の代弁。それを表明していくことが、大切なんじゃないでしょうか。誰の為でもなく、自分のために。
既存の居宅では訪問コストが掛かりすぎるため、サ高住等への住み替え施策はやむを得ず、必要だと個人的には考えています。どうすれば、よりよくなるか、一緒に考えていけるといいですね。もし、よかったら、またメールをください。(本間)

(参考)
サービス付き高齢者向け住宅、介護の質で差別化カギ
http://goo.gl/rr496o
サ高住の適正立地誘導へ
http://t.co/2GTWnUwOxu

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