夜の片付けが出来なくて困っている。片付けに今から来てくれないかと、電話あり。
事情を聞くと、前の日に転倒して、左手とアゴをケガして病院に行き、打撲と診断された。
左手が痛くて、片付けが出来なくて困っている。とのこと...
病院にも行かれていて、緊急性はないと判断して、夜間対応はしていないので、ヘルパーを行かせることは出来ないことを伝えると、娘に電話してみる。
明日でも片付ければいいから、娘と相談してみる。とおっしゃる。
私が、お役に立てずに申し訳ない。と電話を切る。
翌日、包括のケアマネさんに報告して、自宅訪問する。
娘さんが、毎日仕事が終わってから来てくれると言ってくれているから大丈夫。とのこと。
夜遅くに電話して悪かったわね。でもいつでもあなたに電話がつながると思うだけで安心なのよ。よくよく考えれば、あなたに電話しないで、娘に電話すれば、いいのにそんなことも分からなくなっていたのね。
とおっしゃってくれる。
私としては、何のお役に立てなくてと思っていたのに、嬉しい言葉です。と伝える。
あなたに電話すれば、ちゃんと判断してくれるから頼りにしているわよ。とおっしゃってくれる。ものすごく、嬉しい言葉でした。(K)
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介護サービスがいつでも、どんな事に対してもすぐに来てくれれば、それはそれで安心につながり、便利になる。
反面、家族や親族、友人、知人といったいわゆるインフォーマルな人たちとの関係性は薄れてゆく側面もあります。
その意味で、介護サービスは時に、利用者の本来の大切な人間関係を破壊する力を持っているため、サービス介入時には、介入することの影響力まで考慮しなければなりません。
そういった所を無意識のうちに(K)さんは実践されているのでしょうね。(本間)