はじめに

◆育児に比べ問題共有されにくい介護

 妊娠のことを俗に「オメデタ」と呼ぶように、それは歓声や拍手で囲まれることも珍しくありません。めでたいニュースは職場内でもあっという間に広がり、お祝いの品などが贈られることも珍しくありません。
ところが介護も「人をケア(世話)する」という点では育児と変わらないのに、そのスタートを祝福されることはありません。それどころか、介護はネガティブな話題として避けられる傾向さえあります。



また、介護は脳梗塞や骨折で急に入院でもしない限り、妊娠のように突然、兆候が現れるということも滅多にありません。むしろ多いのは「いつの間にか始まる」パターンです。

例えば、加齢に伴って少しずつ理解力や判断力が落ちても、普段の生活は何とかできている状態が続きます。しかし、不完全な部分も確実に増え、「いつまで親だけでやっていけるのか」という漠然とした不安も常に横たわっていたりします。

気づけばお金の管理ができず、トイレの失敗が目立っている。すべてできない分けではないが、部分的にできないことが増えてくる。
階段を少しずつ降りるように、時には二段飛ばしで降りるように、老いの階段を降りて行く-。
そんな「劇的ではない」スタートが多いのも介護の特徴でしょう。それゆえ介護は出産・育児と違い、問題が表面化しづらく、会社内でも問題や情報の共有がなされにくい側面を持っているといえましょう。




他にも介護には、特有の難しさや課題が多くありますが、そうした事情については、まだまだ社会的な共通認識が醸成されておらず、対策なども十分ではありません。「実際の介護ってイメージが湧かない」という社員様も多いはずです。

そのため企業においても「社員の介護離職予防は避けたい」という気持ちはあるものの「具体的に、どこから手を着ければよいのかが分からない」というのが本音ではないでしょうか。

ソーシャルケア研究所では、そのゆうな社会と介護の問題を解決すべく、一般企業様を支援させていただきます。