鍵なし施設は可能か?


◆投稿「鍵なし施設は可能か?」

先日は、夜間のナースコールありがとうございます
m(_ _)m

あれから、訴えが多かった利用者は施設で亡くなられ、まだおられるけれどスタッフに、これが仕事だからと言って自分自身も乗り越えようとしています。

本間さんのアドバイスを試しました。ありがとうございます。上手くはいかないけれど、スタッフの話を聴いています。

私は、いまは管理者で、鍵をかけないで特養をしています。

まわりのケアマネは、徘徊があると私に出たらどうするんだと、何回もアドバイスとして、鍵を設置したら、といいます。鍵とは、暗唱番号が出来る施設です。

といいながら、徘徊の大きな人を入れて、見なさいといいます。
あまりに攻撃性の高い方で徘徊の強いアリセプトを止めてみたらどうかと提案したり。

私もケアマネなんですけど、時に事業所に入れたら、お任せすることが多く、こちらもお客様を頂く立場ですし、両者のバランスが難しいですね。

本間さんは鍵をかけないで施設を運営するにはどうしたらいいでしょうか?
参考になる資料があれば教えて下さい。

いつもメールありがとうございます。
勇気と力を頂いています。Fでした。

Fさま

暑中 お見舞い申し上げます。
毎日、暑いですね。

鍵をかけない施設を模索しておられるとのこと。

すごい意気込みだと思います。
(もし、上京される折など、あればインタビューさせてほしいです)

ちなみに、私は24時間の見守り体制の確保ができない限りは、完全に鍵をなくすことはできないのではないかと、やや悲観的に考えています。

それでも、Fさまのメールを機に、少し考えてみました。

施設内だけのマンパワーで徘徊などに対応しようとすると、どうしても限界があります。

施設では鍵がかけられるけど、在宅の老人などはそれも難しいため、もっと迷子になる可能性が強いです。

そこで、マスコミで有名な福岡県・大牟田市では、住民にもネットワークを広げ、みなで徘徊などする方を見守る体制づくりに努めています。


徘徊を防ぐのではなく、安心して徘徊できる仕組みづくりの挑戦です。

http://goo.gl/8jPYPp

やりようによっては、認知症の高齢者と介護関係者が、失われた地縁の再生をも、行える深い事業になると思います。

この「施設版」として、施設住民のみならず、地域全体で「介護」体制を作っていくことは、(課題は困難ですが)理論上は可能だと思います。

もともと、日本の多くの介護施設は、その「閉鎖性」が多くの元凶の源です。欧米の多くでは、そこに気づいたからこそ、さっさと施設解体の方向へ舵を切りました。

でも、日本では、まだまだ難しい。施設自らが、地域や住民に窓を開き、風通しをよくする手立てを一歩ずつでも行えれば、少しは変わってくるかなとも思います。(それは、同時に施設介護の社会的な存在意義も向上させるはずです)

そして、それは「施設を中心にした地域包括ケアの整備」ともいえるかもしれません。

(
その実現のために、もっとも必要なことは、「やる気」。次に「仲間」でしょう。)