2013/08/19

投稿「べてるまつりに参加しました」

投稿「べてるまつりに参加しました」

といっても べてる には今回で4回目。しかしながら行けば行くほど味が出ておもしろい!!まつりも楽しいのですが、目下注目しているのが「当事者研究」です。

当事者研究全国集会も今年で10回目とのこと、皆さんバラエティーにとんだ研究を行っています。

基本的に苦労や生きづらさを抱えた人は誰でも当事者であり、それぞれ自分が抱える苦労を題材に、仲間と共に、時に一人で研究します。

会場で一緒になったケースワーカーの卵の方(今はヘルパーしているそうです)と、まず支援している私たちに必要だよね!!と意気投合。今後、べてるの家のソーシャルワーカーさんを呼んで勉強会をしようとの話になりました。実際どうなるかは分かりませんが、思いを共にできでうれしいです。何度も足を運んでみるものですね。(加藤)


⇒北海道浦河町にある精神障害等をかかえた当事者の地域活動に積極的に取り組むべてるの家。福祉関係者なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。

※「当事者研究」:「精神科の病気を抱えながら、爆発をくり返したり、幻聴さんにジャックされたりして、色々なエピソードが起きてしまったとき、「研究」という切り口で楽しく仲間とそのメカニズムを考えたり、対処方法を研究したり」する営みである。
http://goo.gl/GibPj3
最近は若年性の方の当事者による発表などが行われたりしているのはご存じの通り。とかく専門家や科学的(客観的)手法へ傾斜しがちであることへの当事者側からの違和感が背後には大きく関係しているのでしょう。
 
もちろん、そうしたイベントを当事者達だけで実施するのは難しい。そこで、その支援をしているのがソーシャルワーカーなど職業的支援者であったりします。

 障害者の直接介助などをやるだけではなく、陰にまわり間接的な社会支援もしていく。そうしてこれまではタブー視されていた統合失調の幻聴などを、主体性を軸に劇場化し、社会化していく。支援者には、非常に高度な倫理観や人間観が求められることでしょう。

 注目すべきは、この取組が実は障害者のみならず、そうでない方々にも共感を持って受け入れられている側面を持つこと。

 「今の社会が生きづらい」「息苦しい」。普通に社会生活を送っていても、そんな風に感じる方は少なくないはず。
 経済化され画一化された制度や社会から落ちこぼれないように必死にしがみつくことに違和感を感じることも少なくない。


 もしかしたら当事者研究を支援する支援者は、自らのために、その支援を行っている側面も持つのかもしれない。いわゆる一つの「セルフケア」として。(本間)

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