2014/01/16

投稿集・閉塞介護

◆投稿「施設介護より在宅介護に関心」

施設での介護に息苦しさを感じています。在宅で生活されている方の支援が、気になって気になってしょうがない今日この頃です。(介護保険施設・介護職)

もしも、国の政策どおりに介護の基盤が整備されていくとすれば、今後、これまで通りの在宅サービスのあり方では増えすぎる老人の数に対応できないために、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームなどの施設系の居宅サービスが増加していくことになります。それは言葉は違えど、結局は「施設回帰」です。そういった意味で、今、施設介護職として培われている経験は今後、いつか必ず力を発揮できる時があります。
発揮できなければ、在宅サービスでも同じこと。囲い込んでしまえば、「息苦しさ」は簡単に蔓延します。
今の介護保険施設の「息苦しさ」の原因を分析し、解体できれば、それは革命的な仕事になると思います。要はいかに施設介護をオープンにしていけるか、というそこに掛かってきます。難しいかもしれませんが、できる所は現実にできています。宅老所、グループホームなどでもよい所は意図的に施設をオープンに努め、空気が淀むのを防ぎます。
介護雑誌ブリコラージュには、そうしたよい施設の取り組みが頻繁に登場します。ご存知なければ、一度、ご購読されてはいかがでしょうか。

◆投稿「温度差=感性?」

(前回メルマガの)入浴時に手袋を使用する・しないでスタッフ意見が異なる話し、とても興味深く読みました。
そうなんですよ。介護者も利用者もいろんなヒトがいて、いろんなやり方があって、もしかして介護に正しいやり方ってないのかも…などと考えるこのごろ。

でも、でもね。
排泄チェックのとき(周囲に人がいるのに)大声で「オシッコ出たー?ウンチは?」。食事介助のとき「はい、アーンして。アーン」。なかなか入浴していただけないとき「早く入ってくださいよっ!臭いんだからっ! 」。車椅子移乗時「よっこらしょー。ほーんと重いわねー」

この感性の差をどうしたものか…これが温度差になるのかなぁー
最近、自分の介護は「自己満足」なのかもと思うようになりました。(いちばん星)

先の投稿と重なりますが、閉鎖的空間では、どうしてもそのような介護になる傾向があります。そのため私がいた特養ホームでは積極的にボランティアを受け入れ、家族会を積極的に立ち上げ、支援し、利用者の代弁機能の確保に勤めていました。
 これ、正直いって、すごく面倒くさく、対応が大変です。しかし、それへの見返りは後で必ずやってきます。
 私がいた、その施設は、その後、ある事件から指定取り消しになる危機に陥いりました。その時、施設運営の側の味方に付き、署名を集め、役所などへ何度も何度も指定取り消し反対の訴えをしてくれたのは家族会でした。もう十年近く昔の話です。でも、その家族会は今も残っていて、1年程前に、家族会主宰で、当時の職員である私達に感謝の集いをしてくれました。「利用者よし、サービスよし、社会(=家族や保険者や社会)よし。三方よしのケア」を築ければ、必ずよいものになると思います。

◆投稿

本年もよろしくお願い致します!今年は褌(ふんどし)をしめての闘いと思っています。
何処まで「生活援助」というか、社会的生活・文化へのサポートとしての生活援助みたいなくくりの概念で、スタンスを組みたいと云った所です。(藤原るか)

今の訪問介護は制度と報酬で強引に「安っぽい家事手伝い」しかできない仕組みにされていながら、厚労省は、それをまるで「現場の責任」とでもいわんばかり。活動範囲も「居宅」が原則として限定されています。しかし、これから地域包括ケアを勧めるのであれば、その地域と居宅の間をつなげられるのは訪問介護しかいないのではないでしょうか。今の訪問介護は「居宅が基本」という原則論から疑ってみたいですね。そこに本当の社会生活や文化があるようにも思います。(本間)

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