2015/07/03

投稿・介護のチカラ


高齢者住宅でヘルパーをしています。

誤嚥性肺炎を起こしてグループホームから病院へ入院された88歳の男性が、病院でバルーンをつけられ、オムツ対応となり、それを納得できずに外してしまうため、つなぎの服を着せられて両手にミトン、拘束を受け、嚥下が悪いからと冷たいゼリー食のみで2ヶ月。

完全に廃用症候群となってしまい、グループホームでは受け入れることができず私たちの高齢者住宅に入居されました。

退院の日、華やかなネクタイを締めてワイシャツを着てこられました。

最初は介護に対する不安、恐怖で座位をとるのに30分を要していましたが、1週間たつと、ベッド上でご自分で手足を動かしてにこやかにされ、やわらか食をご自身で箸を使ってたいらげ、「幸せなことだ」とおっしゃられました。

病院は病気は治すかもしれないけど、そのために人権を無視したような手段を選ばない方法に怒りすら覚えました。

介護のチカラで幸せな毎日を送っていただくため日々勉強です。

訪問介護・介護職


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