4/12【東京】ケア交流会 ホンとの話(本間&柳本企画)

一冊の本を話のとっかりにしつつ、介護を語り合う交流会、読書会「本との話」のお知らせです。
◆4/12【東京】ケア交流会 ホンとの話(本間&柳本企画)
2017年4月12日(水) 
19002230くらい 
*参加費:1000
*主催:本間&柳本貴文(グレースケア機構)
*月 1回、本を酒の肴にしながらケア・介護に関する語り場を開催しています。一見さん歓迎。詳細は以下。
▼今回の持ち寄りホンはこれ▼

上野千鶴子著「ケアのカリスマたち」亜紀書房 
本体1600円
◆参加方法
以下の手順でお申し込みください。
日時:4/12(水)19-2230分くらい
場所:グレースケア機構(東京都三鷹市下連雀3-17-9)
費用:1000円(軽飲食付き。差入れ歓迎!)
※道順:JR三鷹駅南口を出て直進、エスカレーター下り、マックの交差点を左折。右側3本目の路地(和食工房と連雀不動産の間)を右折。道なりにやや左に折れた先、右側の駐車場の奥がグレースケアです。小さい路地を右折、突き当たり右側の門からお入りください。徒歩7分
◆申込:タイトルを「読書会希望」としてお名前と参加人数、返信先をお書きの上、メールならselfcare2010@yahoo.co.jpまで。(ツイッター、FBコメント等でも可)
◆持ち物:前述のテーマ本を少しずつ回し読みしなが進行します。各自、書店などでご購入の上、ご持参ください。当日、会場でも購入可能です。(最初は様子見希望の方は無理して購入してこなくてもかまいません。)
※前回参加者:小規模多機能ケアマネ、介護保険外ヘルパー×2、社会福祉士、有料ホーム介護職、在宅ケアマネ×2、グループホームケアマネ、地域包括支援センター、編集者A、編集者B、編集者C、柳本、本間
◆what’s 読書会?
そもそも読書とは一人で行い、味わい、深めるもの。何を感じるのかは人それぞれの自由。ゆえに、同じ文章でも人によって感じ方は違う。他の人の感想や意見を交流させることで個として行う読書を重層的、多層的に広げていく場を目指しているのが読書会…なんて、一見、硬派な体裁をとってはいるものの!
その実態は3分の1は飲み会であり、4分の1程は異業種交流会であり、4分の1程はゆるい研修会であり、残りの何パーセントかは、思春期の中高生男子が読んではイケナイ写真誌を回し読みするようなアンダーグラウンドなイベント。それが、「本との話」。
ゆえに、参加者には介護関係者はもちろんのこと行政職員やマスコミ、学識者など多彩なメンバーが入れ替わり出入りする得体のしれないイベントでもあります。一見さん、冷やかしさんも歓迎しておりますので、恐いもの見たさで来ていただくのもいいかもしれません。
◆今回の課題図書について(メルマガ・セルフケアより)
メディア的な介護職のイメージって、「仕事がほかにないから仕方なく介護職をやっている」とか、「主婦の片手間のアルバイト」みたいなものが多いと思うんです。たしかに中にはそういう人もいないわけではないですが、実際に介護の現場で働いていると、「介護の仕事が好きで、できればライフスタイルとして選びたい」という高い志を持った人も沢山います。
 私の思いは「なぜそういう多様な担い手たちが一律に貶(おとし)められなきゃいけないんだ?」ということなんです。「市場価値」というと変かもしれないけれど、ヘルパーはもっと評価されてもいいはずなのに、いまの介護保険制度の枠内では手足を縛られたことしかできず、報酬もずっと抑制されたままになっている。(上野千鶴子著「ケアのカリスマたち」亜紀書房より)
 上記は本間と読書交流会「本との話」を共催しているグレースケア機構・柳本文貴氏の発言である。普段は、「とんち」や「ゆるさ」を看板にメディアなどへ顔を売っている氏が珍しく、本音を言っている。上野氏も柳本氏と同じ東京・三鷹市の人らしく、つい、柳本氏も胸襟を開いてしまったようだ。
本書は過去に雑誌などのいくつかの媒体を通じ上野氏が医療、看護、介護領域の比較的有名な実践家へのインタビューを再構成し、さらに新たなインタビューなどを加えて一冊の本にまとめてある。だから、同じ上野氏の本でも「ケアの社会学」に比べると断然、読みやすい。「介護の制度論なんて読みたくない」とつぶやく本嫌いの介護職でもスイスイ読めると思う。
インタビューで登場するのは在宅をフィールドにする医療、看護、介護領域の知る人ぞ知る人達だ。(タイトルの「カリスマ」は宣伝文句用として捉える方が無難)つまり、在宅医療を熱心にしているドクターやNHKで見たことのある看護師、雑誌や書籍、研修講師としてよく目にする老人保健施設の看・介護部長や小規模多機能型居宅介護の産みの親でケアマネ不要論者、選べる訓練メニューや施設内通貨などをデイサービスに導入した介護業界のプロデューサー的人物が登場する。そこで「私が望む在宅ひとり死は可能か?」という上野氏の研究テーマであり、(本人曰く)「私利私欲」のために各専門家達へのインタビューは繰り広げられる。と、同時に各実践家達の実践がインタビューによって可視化されてゆく、という趣向だ。人選面でいうならごく普通に活躍しているケアマネや訪問入浴がないのが残念である。本書のタイトルであるカリスマという観点でお眼鏡にかなう人がいなかったのかもしれないが、それがあるともう少し俯瞰的な制度論が透けて見える本になったように思うからだ。(上野氏の眼中には、ハナから介護保険施設などは除外されているらしく、それも取り扱われていない)
この本が面白いのは上野氏が医療専門職よりも介護専門職の側にシンパシーを置き、「もっと介護を大事にすべき」「医療は過度に出しゃばるべきでない」という立ち位置にいることだ。
医療業界のそれこそ「知る人ぞ知る」ような有名人に対しても遠慮なく持論をぶっており、所々でインタビュー相手との話の衝突のようなものが感じられる。それに対してインタビュー相手も同業の専門家ではなく、研究者という素人なのでやりにくそうだ。専門用語を使わずに、さりとて一定の専門性や根拠を見失わないように自分なりにかみ砕きながらインタビューに応じているように見える。普段は専門家然とした面々が言葉の通じない外国人相手にたどたどしい英語で話しているようなギクシャク感がある。紙面に載った(介護関係者はともかく)医療関係者は「あまり大勢の人に読んでほしくない」と思っているんじゃないかな、とすら勘ぐってしまった。
そこには、普段、業界のカリスマのように見える人達の戸惑いやためらいが感じ取られ、専門誌にはない肌触りの本に仕上がっている。
 また、先ほど、上野氏が医療よりも介護に肩入れしていることを書いたが、その理由は本書の中でいろいろと書かれているので、それは実際に読んでいただければと思う。(個人的にはフェミニズムという立場からは、どうしても医療の父権主義的側面と対立してしまうのかなと感じた)
もちろん、業界の専門家ではない研究者という立場での編集だから、所々でピントがずれているような発言もある。肝心な部分の取り扱いが不十分なようにも感じる。そうした賛否両論も含め意見交換などすると面白いのではないかと思う。(そもそも100%賛同する本などあるわけないが)
というわけで、長い前置きになりましたが高齢の、じゃなかった、恒例のケア交流会「本トの話」の課題図書を本書にしたいと思います。
 これまで知的障害者支援、高齢者支援のケアワーカー目線での本が続いていましたので、ここらでちょっと変化球もいいかなと。(折角、いろいろ、課題図書を提案してくださった方々、ごめんなさい)
 ちなみに、この本間と柳本氏の共催読書会「本トの話」ですが、開始してかれこれ2年になります。進行パターンは大体、決まっていて最初の1時間~90分は本を読んだりトークしながら交流会のような勉強会のような感じ。そして、830分頃からは本番じゃなかった、第二部ということでアルコール、食事などが出てきてフリータイムとなり夜も更けてゆく・・・といった感じです。最近では介護職、ケアマネなど介護関係者のみならず行政職員、議員、学識者、編集者、ライター、シルバービジネス関係者など「業界包括ケア的」な面々が集う場になってきました。
一見さん、冷やかしさんも歓迎ですから、よろしければどうぞ。
(本間)