末期癌の利用者様が、声が出なくなり、食事も取れなくなった。
言葉を何とか言おうとして、聞き取れたのが、「
ただ、うなぎは細かい骨があって、
でも、なんとかして食べさせたい。
残り時間もないことを感じて、うなぎは無理だなと思っていた。
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うなぎのタレをお粥と混ぜたらいけるかも知れないとひらめいた。
早速、次の日に、うなぎのタレとお粥を混ぜたものを口に入れた。
利用者様が、声をしぼりながら「おいしい。」と一言。
ご家族と一緒に喜んだ。
それが、最後の一口になって、10日後に亡くなられた。
うなぎを食べられたことが、よかった。
本当に嬉しかった。
小谷